2009年11月7日土曜日

アクリルとウール

先日、
アクリルの毛布をお求めのお客様がご来店されました。

70過ぎのご婦人である。

「本当にあったかいアクリルの毛布がほしい。」 とのこと。

話をよく聞けば、敷き毛布として、使いたいらしい。



毎年、この時期になると、繰り返し同じ話をします。

アクリルの毛布は、化学繊維です。日進月歩で、技術が進み
手触り、風合いは、良くなっています。でも、化学繊維なのです。

ウールのような天然素材の、所詮イミテーションなのです。

ただ、取扱いの数は、このアクリルの毛布が圧倒的に
ウール毛布を上回っているのが現状です。

アクリルの毛布は、断熱効果があり、手触り、風合いも良く
ふとんに入った時は、温かく感じます。

ただ、保温性は、ありません。そして、吸湿・発散性も乏しいのです。

寝ている間に、毛布だけ蹴飛ばして、下のほうにまるまっている
なんて経験をしている人も多いはずです。

それは、ふとんの中が蒸れて、無意識に蹴飛ばしているのです。

また、汗の吸いが悪いため、寝ている途中に寒さを覚えるなんて
方も、きっといるはずです。

ゆえに、
保温性・吸湿・発散性に優れているのは、
ウールのような天然素材に勝るものは、ありません。



私どもは、お客様のお話を、良く伺って、そのお客様の求めているもの
をお薦めするようにしています。

ですから、当然、アクリルの毛布も取り扱っていて、アクリル毛布を
ご希望の方には、お買い求めいただきます。

お客様の話をよく聞くのは、当たり前のことですが、

逆に、お客様もこちらの話を真摯に聞いていただければありがたいです。

今回のお客様は、私の話をよくお聞きいただいて

結果、ウールの敷毛布をお買い上げいただきました。

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